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活動報告

Nagasaki Symposium on Emerging Viral Diseases 活動報告


  • 2012年2月21日長崎大学熱帯医学研究所大会議室に於いて国際シンポジウムNagasaki Symposium on Emerging Viral Diseasesを開催した。 海外からは米国衛生研究所(NIH)ロッキーマウンテンラボラトリー(RML)のHeinz Feldmann博士にお出で頂き、国内からは出血熱ウイルス研究の第一線の研究者である北海道大学人獣共通感染症研究センターの高田礼人博士、国立感染症研究所ウイルス一部の西條政幸博士、北海道大学獣医学部の好井健太朗博士をお招きした。また、本シンポジウムの企画者である安田も講演を行った。

  • シンポジウムは竹内勤熱帯学研究所長の開会の辞で始まり、続いてHeinz Feldmann博士の基調講演が行われた。Feldmann博士は20年以上にわたりドイツ(マールブルグ大学)、米国(疾病予防管理センター:CDC)、カナダ(国立微生物研究所)のBSL-4施設で出血熱研究に携わってきたこの分野のトップサイエンティストの一人である。2008年RMLにBSL-4研究施設が新設された際にウイルス部門長およびBSL-4施設長として招聘され、現在も活発に出血熱ウイルスに関する研究成果を発信するとともに、アフリカで出血熱のアウトブレイクが発生した際にはWHO専門家として現地での活動を主導している。本シンポジウムでは、"BSL-4研究施設とは何か?"、"BSL-4研究施設はなぜ必要なのか?"についてRMLのBSL-4研究施設を具体例としてわかり易く解説していただいた。また最近の自身の研究についてもアフリカでの出血熱ウイルス調査を始め多数ご紹介いただいた。
  • 基調講演に続き、高田博士がアフリカザンビアでの新規出血熱ウイルス探索について、西條博士が新疆ウイグルでのクリミアコンゴ出血熱調査、ナイジェリアでのラッサ熱調査および国立感染症研究所のBSL-4施設について、好井博士がテキサス大学ガルベストン校でのBSL-4研究訓練および同施設での出血熱ウイルス研究について、安田が出血熱ウイルスに対する新規抗ウイルス戦略に関する最近の研究成果について発表を行った。

  • シンポジウムは立ち見が出るほど盛況で、講演及び質疑応答はすべて英語で行われたが、非常に活発な質疑応答および議論がなされた。 また、夜は懇親会が開催され、大学院生を含む多数の参加者が講演者と親睦を深めた。また、Feldmann博士からはBSL-4研究移設に関する多くの貴重な情報および示唆をいただき、今後も長崎大学のBSL-4に関する活動に対して全面的にご協力いただけるというコメントを頂いた。
  • 日 時:平成24年2月21日(火) 13:30〜18:00

  • 会 場:長崎大学熱帯医学研究所 1階大会議室→スケジュール

  • 言 語:英 語